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フランスでは約86 500人が路上生活をし、約 200 000人のSDF(sans logement fixe=アパートが借りられず、ホテルや知人の家に寝泊りし、決まった住所が無い人達)が存在するとされます。SDFになる人達の大きな年齢層はほぼ2種類に分けられ、10代20代の若者達と、50代以上の人達。原因の多くは約50パーセントの離婚率のフランスの家庭環境の複雑化により、学校に行かない、行けない子供達の増加、複雑な書類・システムにがんじがらめにされた社会システムのために、一度人生に失敗すると、ほぼ2度と這い上がれないような構造があり、問題の根は深いのです。 フランス人カメラマンのFrank Boucher(フランク・ブッシェー)はそういった社会の枠から外れた人たちに目をむけ、ひたすらSDF達の日常、歴史、社会の問題を世間に伝えるべく写真を撮り続け、SDF達に自分の本当の姿を忘れないで欲しいと写真を無料で配っています。はじめは心を閉ざしていたホームレス達ですが、一人のカメラマンが自分達を「惨めなSDF」としてではなく、あたかも雑誌に見るようなトップモデルのような本格的な写真を撮ることで、「自分は存在している」ということを自覚するようになり、写真を撮るたびにSDFたちは自分達の服装に気を使うようになり、仕事をみつける意欲を持ち出したのです。 この活動はフランスの雑誌やTVで取り上げられ、多くの人の共感を呼んでおり本の出版の準備も進んでいます。今まで目を背けられてきたSDF(ホームレス)の問題。これはフランスだけの問題ではなく、国際的にも家庭の崩壊・社会システムの複雑化といった同じ問題を抱えているのではないでしょうか? |
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